パネルに付着した汚れは雨で流れるため汚れは付着しないと言われていましたが、実際には雨で流れきらず、予想を超えて汚れが付着し、発電量を低下させてしまう事例が多数報告されています。
太陽光パネルは工場の屋根、遊休地、山間部の開拓地、臨海部など、様々な場所に設置されています。周囲の環境によって付着する汚れは変化しますが、塵や砂ぼこりはもちろん、黄砂、花粉、鳥のフン、樹液、種子、また地域によっては火山灰など、多様な物質が飛来します。
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これらの汚れを放置すると発電効率の低下のみならず、過剰発熱を起こしてパネルを焼き焦がす「ホットスポット現象」へ発展し、パネルの破損へとつながります。
フジクスでは当初、パネル洗浄をハンドガンによる高圧洗浄主体として冶具の開発を行っていました。 しかし、太陽光パネルは建物屋上に人が入り込めないほど一面に敷き詰められていたり、また多数の段になって設置されている野立て型や、造成されず土台がデコボコの場所など、手持ちのハンドガンでは対応しきれない場所が多数出てまいりました。
そこで当社は、様々な設置方法に合わせた新たな洗浄方法を開発しました。
工場の屋根等に設置され、太陽光パネルが一面に敷き詰められている場合は人が入り込んでの洗浄がとても困難です。そこでフジクスでは、自社開発のてんとう虫型ロボット洗浄装置「ミズフジコ®」を使用します。
リモコンによる遠隔操作で半径15mまで稼動!パネル上を360°自由自在に駆け回ることができます。人の目で汚れの落ち具合を確認しながら洗浄を行うことが可能で、難しい屋根端部も安全に洗浄することができます。
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高い傾斜がつき、段になって設置されている野立て型の太陽光パネルには、
伸縮式特殊洗浄ガン「ミズハルカ」を使用します。
これによりおよそ5mの長さまで洗浄することが可能で、足場や高所作業車を必要としません。そのため工期の短縮や足場設置の費用等が発生せず、効率的に洗浄することができます。
人の手では届かない、ハルか遠く、すみずみまで綺麗に洗浄して汚れによる発電ロスを防ぎましょう!
【洗浄事例】 現場:群馬県(170kw) / 稼動開始:2013年2月 / 洗浄日:2015年1月 | |||||
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発電量 (kWh) |
合計全天日射量 (MJ/㎡) |
最高気温 (℃) |
発電効率数値 (発電量÷日射量) |
発電効率 (1月=100%) |
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1月洗浄前 | 464.3 | 11.6 | 12.2 | 40.0 | 100% |
1月洗浄後 | 591.4 | 12.9 | 14.0 | 45.8 | 115% |
2月 | 698.5 | 14.9 | 18.1 | 46.9 | 117% |
(※洗浄前後の発電効率=発電量÷日射量にて発電効率数値を算出)