水分・粗たん白質・粗脂肪・粗繊維・粗灰分+可溶性無窒素物・エネルギーの他、カルシウム・リン・pH・塩分の分析を承っております。
スタンダードな飼料以外にも、廃菌床・動物の骨・天然ゴム中のたん白質・食品残渣・汚泥等に含まれる栄養成分の分析実績もございます。お気軽にお問い合わせください。
※2024/6月より、
5成分分析の納期(結果の速報)を7営業日→8営業日に変更致します。
尚、検体数が多い場合は8営業日以上になる場合があります。
繁忙期(概ね10月~翌4月)についても8営業日以上になる場合があります。
水分・粗たん白質・粗脂肪・粗繊維・粗灰分・可溶性無窒素物のことを指します。
主要五成分 | 水分 | 水分・揮発性物質 |
粗たん白質 | 純たん白質・アミノ酸・非蛋白態窒素 | |
粗脂肪 | 脂肪・複合脂質・ステロール類・脂肪酸・脂溶性色素 | |
粗繊維 | セルロース・難溶性リグニンなど | |
粗灰分 | 純灰分・土砂・有機物残渣 | |
可溶性無窒素物 | 糖・デンプン・ヘミセルロース・ペクチン・易溶性リグニン・有機酸・タンニン・水溶性色素など |
分析飼料2~5gを正確に量ってアリミニウム製ひょう量皿(あらかじめ乾燥して重さを正確に量っておいたもの)に入れ、 135℃±2℃で2時間乾燥し、デシケーター中で放冷後、重さを正確に量り、水分量を算出します。
分析飼料1g前後を正確に量り、半自動分析機を用いてケルダール処理を行い、滴定により飼料中の窒素(N)量を定量します。この窒素(N)量から、粗たん白質係数6.25を乗じて粗たん白質量を算出します。
粗たん白質係数とは、通常たん白質の窒素含量が約16%(1/6.25)である為に、窒素(N)量×6.25=粗たん白質量に換算します。しかし食品や飼料の種類によっては、たん白質を構成するアミノ酸の種類が異なるために、より正確な
粗たん白質量を求めるには夫々の「窒素―たん白質換算係数」で求めることになります。
混合又は配合飼料(食品)の場合や検体が不明の場合には6.25を乗じて求めますが、上記換算を行わない場合には、粗たん白量が高めになる事が予測できるので、分析開始前に検体の主原料をお尋ねし、係数変更をする場合があります。
分析飼料2g前後を正確に量って円筒ろ紙に入れ、ジエチルエーテルによりアルミカップに抽出した後、そのアルミカップを乾燥、放冷後、重さを量り粗脂肪量を算出します。
分析飼料2g前後を正確に量ってガラスルツボに入れ、酸及びアリカリにて煮沸した後熱水で洗浄し、乾燥放冷後、重量を測定します。次いで550℃のマッフルにて加熱灰化して乾燥、放冷後、重さを量り粗繊維量を算出します。
分析飼料2g前後を正確に量ってるつぼに入れ、穏やかに加熱して炭化させた後、550~600℃で2時間加熱して灰化し、デシケーター中で放冷後、重さを正確に量って飼料中の粗灰分量を算出します。
飼料全体から、水分、粗たん白質、粗脂肪、粗繊維、粗灰分の5成分の含量(%)を差し引いた残りを計算により求め、可溶無窒素物 NFE(%)として算出します。NFEの主要な成分は「でん粉、糖類等の可溶性炭水化物の他に、有機酸、リグニン等」が含まれており、動物に対するエネルギー補給源として大事な栄養源であるとされています。