排水管は古くなれば取り替えるなど、法律の下で行政が水質管理していますが、給水管についての管理義務はないため腐食しても取り替えたりはしません。給水管は建物の所有者の管理下にあるのです。
しかし、一般的に給水管にまで気を配ることがあるでしょうか?
給水管洗浄時に蛇口から出てくる水…それにはわずか3m程の給水管にたまった錆、水アカ、異物が含まれています。塩素で殺菌されたはずの透明な水ですが、給水管洗浄を行うことによって真実の色を見ることができます。
ビルやマンション等ではさらに深刻で、受水槽の貯水タンクは年1回の清掃が法律で義務付けられ、また水質基準値も設けられています。しかし、高置水槽から各家庭の蛇口まで飲料水を運ぶ給水管については清掃義務がなく、腐食して錆があっても放置されている現状です。
給水管はまさに私達の盲点といえるでしょう。
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もし給水管が金属だった場合は、
建築後1年~3年で錆が発生します。
5年~10年で錆コブができます。
20年以上経った配管は錆コブが成長して赤水が頻繁に出るようになります。
※赤水が出ている状態は既に手遅れなケースが多く、配管の更新・更生工事が必要となります!
当社でも洗浄対応はいたしかねますので、早い段階での定期的メンテナンスをお薦めします。
※集合住宅やオフィスビル・各種施設等、大規模建物の配管改修工事は、改装後のメンテナンス性を考慮して施工するフジクスのリフォームにお任せ下さい!
<一戸建ての場合>
浄水場から配水管によって運ばれてきた水は、給水管によって各家庭へ枝分かれ状に供給されています。
<マンションの場合>
浄水場から送られる水は、一旦受水槽に蓄えられた後に高架水槽に送られ、そして立て管と呼ばれる配管(給水管)によって各家庭へ給水されます。
給水管の洗浄にはいくつかの方法がありますが、中でも圧縮エアーによる洗浄工法は「工期が短い」「コストが低い」という点が大きなメリットです。更にこの工法で使用するのは水と空気だけで「薬品を一切使わない」ため、安全・無害です。
圧縮エアー洗浄工法と他工法の比較 | |||
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工法 | 工期 | 費用 | 備考 |
配管交換工法 | 20~40日 | 1 | 工事費用が非常に高い。剥き出し配管のためビルの景観を損ねる。 |
エアーサンドブラスト工法 | 15~25日 | 約1/2 | 配管を損傷する。工期が長い。 |
薬品洗浄工法 | 1日 | 約1/20 | 管を傷めることがある。薬品残留の恐れあり。 |
圧縮エアー洗浄工法 | 1日 | 約1/15 | 工期が短く費用も安い。薬品を使わないので安心。 |
*マンション20戸想定とし、「費用」は配管交換工法を基準値=1とします。
*圧縮エアー洗浄工法は給水管内に固化した錆コブを取るものではありません。
当社では給水管の汚れを圧縮空気を使って取り除く洗浄方法を使います。
これは水を流した状態で5~7気圧の圧縮空気を給水管内に打ち込み、その時に発生する高速流体の衝撃力で、水アカや錆を取り除くものです。
以前は、給水管は「管が細い」「曲がりが多い」等の理由で洗浄が困難でした。
しかし当社の圧縮空気衝撃洗浄は、水道水の流れにコンピューター制御されたミクロの圧縮空気を打ち込むことで高速流体を発生させ、その衝撃力と流体通過時に起こる負圧効果を併用することで、流水の減少をもたらす錆や、スライム、ヘドロを剥離し、赤水の発生源を除去します。
圧縮空気を送るコンプレッサーは屋外に設置します。騒音もなく周囲に迷惑がかかることはありません。施工場所に持ち込む大きな機械などもありません。
まず、各戸にある給水管の止水弁を一旦締めて、水を止めます。次に圧縮空気の打ち込み口へパイプを取り付け、取り付けたパイプの一方とコンプレッサーにつながったパイプをコントローラーに取り付けます。そして給水管の止水弁を開けて、給水管にたまった汚れが周囲に飛び散らないよう蛇口に袋を付けたら、コントローラーのスイッチを入れて圧縮空気を送ります。
マンションやビルの場合は、高置水槽以降の給水管が問題であり、一戸建ての給水管とは比較にならない汚れが予想されます。しかし、圧縮エアー工法なら強力な威力で洗浄することができます。
圧縮エアー洗浄工法による効果は様々な施工例で確認されています。
圧縮エアー洗浄工法の成果(施工例) (飲料水の水質基準 鉄:0.3mg/l以下、亜鉛:1.0mg/l以下) |
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①領事館(九州)築1年 | ②高等学校(愛知県)築23年 |
③オフィスビル(東京都)築26年 | ④小学校(東京都)築10年 |