トンズランス感染症について知ろう!自分で自分を感染から守ろう!
トンズランス感染症が日本柔道界に大流行してから早や10年以上が経過します。
その間、医療現場では感染症の治療方法が確立されましたが、未だ競技現場においては散発的な「タムシ発症」がおさまる気配はありません。
また、近年は「無症候のキャリア(トンズランス菌の保菌者)」が多く存在し、一般社会へトンズランス菌を持ち込む可能性が危惧されており、柔道界の対応が注目されています。
保菌者が増加しています・・・・・。
クラブ内に「タムシ発症者」がいない場合でも、頭部保菌者(無症候のキャリア)が多く存在します。
全国大会出場などを目標に活動する中学・高校・大学生おいては5~6人に1人の割合(男子)で頭部保菌者がいるという報告があり、部内で「タムシ発症者」が1名見つかると、他に保菌者が2~3名いると考えられます。
感染経路は・・・?
直接的な身体接触が主な感染経路とされますが、その他にも畳・柔道着・髪の毛などからの感染が考えられます。いつ?どこで?感染したかは本人にはわかりません。インフルエンザなどの感染よりやっかいです。3時間程度の練習の前後では頭部保菌者が1.6倍に増加(6名→10名)したという研究報告もあります。
治療は・・・? 練習は・・・?
トンズランス感染症の治療は専門医での内服・外用治療で完治します。
クラブ活動を継続しながらの治療も可能です。
頭や身体に「タムシ発症」の生徒がいた場合は、すみやかに専門医での治療をしましょう。
感染について知ろう
感染者を治療するだけではクラブ内の感染拡大を阻止することは出来ません。
部員一人一人がトンズランス菌について知り、感染予防することが最も重要です。
遠征などで練習や試合を繰り返したり、合宿(2部練習)などをおこなった場合は付着したトンズランス菌が頭や体に入り込み、感染する可能性がそれだけ大になります。練習や試合の後はすみやかに体を洗浄しましょう。